※2021/07/24作成
ピエモンテ ワインクイズ

ピエモンテワインのクイズです!勉強中の方も、試験受けたけど記憶があいまいな方もトライしてみてください。
- バローロの品種は何?
- その品種の特徴は?(色・酸・タンニン)
- バローロとバルバレスコの熟成期間はそれぞれどれくらい?
- バルベーラとドルチェットの色・酸・タンニンの特徴は?
- ピエモンテ州の2種類のDOCG発泡性甘口ワインに使用される品種は?
ピエモンテの気候と主要品種
ピエモンテは山の麓という意味で、アルプス山脈の南側に位置します。
気候は温和な大陸性で、北部のアルプスの山により北風や降水から守られています。
主要な黒ブドウ品種としては、ネッビオーロ、バルベーラ、ドルチェットが挙げられます。
白ブドウはアスティに使用されるモスカートや、ガヴィに使用されるコルテーゼが有名です。
バローロ、バルバレスコ
バローロ、バルバレスコはいずれもネッビオーロ100%でつくられます。
ネッビオーロの生産地域では収穫時期に「nebbia(ネッビア=霧)」が多く発生し、これがブドウの成熟に大きく影響することからネッビオーロと名付けられたといわれています。
ネッビオーロは色素の成分であるアントシアニンが少ないため色は淡いルビー色、酸が高く、タンニン多め、アルコールも高く長期熟成が可能な赤ワインができます。
香りは、州南部のバローロ、バルバレスコでは黒系果実やタール、リコリスなどのスパイシーな香り、
州北部は南部よりも軽めでサワーチェリーのような香りがします。
バローロとバルバレスコは品種・醸造方法の違いはないですが、バルバレスコのほうが標高が低くそのためネッビオーロの成熟が早くより果実風味が強くなります。
熟成期間はバローロが3年(内18か月はオーク使用)、バルバレスコ2年(内9か月はオーク使用)とバローロのほうが長いです。
バルベーラ
バルベーラは、ピエモンテ州で最も生産量の多い黒ブドウ品種です。
色は中程度から濃い紫がかったルビー色、タンニンは低めから中程度、酸が高いのが特徴です。
香りはレッドチェリーや黒コショウの香りがします。
スタイルはステンレスタンクを使用して果実風味豊かな早飲みスタイルから、樽熟成させた長期熟成のスタイルまで様々です。
栽培地域としては、アスティとアルバが有名で、それぞれバルベーラ・ダルバDOCとバルベーラ・ダスティDOCGがあります。
ドルチェット
ドルチェットは「小さな甘いもの」を意味する黒ブドウ品種です。
ネッビオーロやバルベーラよりも成熟が早いため、冷涼な畑で栽培することが可能です。
色は濃い紫色で、タンニンは中程度から多め、酸は中程度で、ブラックベリーやプラム、黒コショウの香りが特徴です。
ステンレスタンクで早飲み用に作られることが多いです。
その他の品種
ピエモンテ州南東部のガヴィでは、コルテーゼ種から作られる白ワインが有名です。
色が淡くライトボディで酸が高く、柑橘系の香りが特徴です。
また、アスティ地方やモンフェッラート地方では、モスカート種(マスカット)から作られる白の微発泡ワインのアスティ、ブラケット種から作られる赤の微発泡ワインも有名です。
アスティは花やモモ、ブドウの香りが強くアルコール度数が低いのが特徴です。
ブラケットはバラやスミレのような香りが強く、こちらもアルコール度数が低いのが特徴です。
どちらも微発泡、アロマティックな香りの強い、かつアルコール度数の低いワインなので、手軽に楽しみやすいワインです。
発泡ワインについてはこちらでもまとめているので、興味のある方はぜひ!

ワインクイズ 答え
冒頭のクイズの答えです。
- バローロの品種は何?
⇒ネッビオーロ - その品種の特徴は?(色・酸・タンニン)
⇒色淡いルビー色、酸高い、タンニン多め - バローロとバルバレスコの熟成期間はそれぞれどれくらい?
⇒バローロ:3年(内18か月はオーク使用)、バルバレスコ:2年(内9か月はオーク使用) - バルベーラとドルチェットの色・酸・タンニンの特徴は?
⇒バルベーラ:色は中程度から濃い紫がかったルビー色、タンニンは低めから中程度、酸高い
ドルチェット:色は濃い紫色、タンニンは中程度から多め、酸は中程度 - ピエモンテ州の2種類のDOCG発泡性甘口ワインに使用される品種は?
⇒モスカート(白)、ブラケット(赤)


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