トスカーナ ワインクイズ

トスカーナワインのクイズです!勉強中の方も、試験受けたけど記憶があいまいな方もトライしてみてください。
- キャンティの品種は何?
- その品種の特徴は?(酸・タンニン・香り)
- キャンティとキャンティクラシコは、栽培地と熟成期間がどう違う?
- ブルネッロ・ディ・モルタンチーノとロッソ・ディ・モンタルチーノの最低熟成期間はそれぞれどれくらい?
- サッシカイアに使われている品種は何?
トスカーナの気候と主要品種
イタリア中部のトスカーナ州は、北部のキャンティ地区・南部の渓谷地帯・沿岸部の平野の3つに分けることができます。
気候は温暖で、キャンティ地区ではキャンティ、南部ではブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、沿岸部ではスーパータスカンに代表されるボルドー系黒ブドウ品種が多く栽培されいます。
3地域いずれもサンジョベーゼが多く栽培されています。
サンジョベーゼの特徴は、酸が高く、タンニンも多め、赤系果実の香りが主体です。
トスカーナ北部:キャンティ
キャンティはサンジョベーゼを主体としてつくられる赤ワインです。
もともと丘陵地を中心に作られていましたが、キャンティのネームバリューならワインがよく売れる!!ということで当初の丘陵地だけではなく、その周辺の地域もキャンティを名乗れるようになりました。
結果キャンティの生産量は大きくUPしたのですが、品質にばらつきがでてしまいます。
そこで、当初の丘陵地で造られた高品質なキャンティの生産者たちは、ブランドイメージを守るべくキャンティ・クラシコ協会を設立しました。
この活動の結果、1996年にキャンティ・クラシコとして単独のDOCGが出来ました。
キャンティ・クラシコとキャンティの違いは、以下が挙げられます
キャンティ・クラシコのほうが標高が高くその分涼しくなり成熟が遅くなるため、酸が高くなる。
熟成期間がキャンティは4ヵ月だが、キャンティ・クラシコは1年必要。
サンジョベーゼの割合はキャンティが最低75%だが、キャンティ・クラシコは80%以上必要。
ちなみに、熟成期間や品質によって以下の分類もあります。
キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ:2年熟成
グラン・セレツィオーネ:2年半熟成
トスカーナ南部:ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ等
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノはトスカーナ州南部のモンタルチーノ地区でサンジョベーゼ(サンジョベーゼ・グロッソ)100%でつくられるワインです。
サンジョベーゼ・グロッソはサンジョベーゼの亜種で通常のサンジョベーゼよりも粒が大きいため、より濃厚でボディのある味わいになります。
熟成期間やブレンド有無により名乗れる名称が異なります。
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルヴァ:サンジョベーゼ100%で、オーク樽2年+4年の熟成が必要
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ:サンジョベーゼ100%で、オーク樽2年+3年の熟成が必要
ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテルプチャーノ:サンジョベーゼ70%と他の許可された黒ブドウの使用が可能。2年の熟成が必要
ロッソ・ディ・モンタルチーノ:1年の熟成が必要
トスカーナ沿岸部:スーパータスカン
スーパータスカンはイタリアの伝統的な品種や醸造方法にとらわれずにつくられたワインです。
先駆けは1968年に販売されたサッシカイアで、ボルドー風の醸造方法でカベルネ・ソーヴィニョンをベースとしてつくられました。
当時トスカーナ州はフランス品種の使用は認められていなかったため、サッシカイアはワイン法の最下層であるヴィーノ・ダ・ターヴォラとして出荷されました。
しかし、サッシカイアは世界で高い評価を受け、他の生産者もそれまでのイタリアの伝統的な品種・製造方法にとらわれないワインを生産するようになります。
これにより、オルネライアやソライア、ルーチェなど数々のスーパータスカンが生まれました。
ワインクイズ 答え
冒頭のクイズの答えです。
- キャンティの品種は何?
→サンジョベーゼ - その品種の特徴は?
→高い酸・多いタンニン・赤系果実の香り - キャンティとキャンティクラシコは、栽培地と熟成期間がどう違う?
→キャンティクラシコのほうがより標高が高い地域で栽培される
熟成期間はキャンティ4ヵ月、キャンティクラシコ1年 - ブルネッロ・ディ・モルタンチーノとロッソ・ディ・モンタルチーノの最低熟成期間はそれぞれどれくらい?
→ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ:オーク樽2年+4年
ロッソ・ディ・モンタルチーノ:1年 - サッシカイアに使われている品種は何?
→カベルネ・ソーヴィニョン(+カベルネ・フラン)


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