皆さんこんにちは。佐藤家のワインとチーズの部屋をご覧いただき誠にありがとうございます。私たちのブログではワインやチーズが好きな人たちがよりワインやチーズを好きになるような情報を発信しております。
この記事を読んでくださっている方は、中々なチーズマニアだと思っています。”チーズ”ではなく、“チーズを扱うための道具”に関して紹介する記事になります。もしまだこんなマニアな世界ではなくて王道のチーズの世界を知りたいという方は先にこちらの記事を読んでから戻ってきて来るとよいと思います。
さてチーズの道具の世界ですが、実は中々にバラエティに富んだ面白い世界だと思います。
チーズ自体嗜好性の高い食品ですがから、それを扱う道具も魅力的なんですね。
特にチーズを切ったり削ったりするための道具は種類がいろいろあります。チーズが種類によってやわらかいものや硬いもの、大きいものや小さいもの、生地もほろほろと崩れるようなものからベトッとしたものまで、形も、用途も多岐にわかれるものですから、それぞれに適した道具が存在するのは当然のことだと言えます。
チーズはあざやかに切ることによって切り口がきれいになると、食べたときの口あたりがよくなり、より美味しくなります。また切り口をきれいに切っておけば余ったときに保存しやすく、劣化も弱まります。何より、きれいに切った方が見栄えがよく、食欲をそそりますよね。
それでは、チーズをより楽しむためにぜひとも揃えたい道具について学んでいきます。まずはチーズの切り方について学び、それから切ったり削ったりする道具について学んでいきましょう。
チーズの切り方
チーズの切り方は、自分が楽しむ分にはお好みの切り方でよいのですが、お客様にふるまうような場合は、チーズの美味しさを均等に味わっていただくために、種類別の切り方を覚えておく必要があります。
ポイントはチーズの「形状」と「熟成」です。
円形のチーズの切り方

円盤型のカマンベールやウォッシュタイプのようなソフト系のチーズは、皮のあたりから中心に向かって熟成が進んでいきます。つまり皮の周辺と中心では熟成の段階が異なるわけです。
これをどのお客様にも均等に同じ味を味わっていただくためには、画像のように放射状に切るのが正しい切り方です。こうすることによって、どのピースにも熟成が進んだ部分と進んでいない部分が均一に配分され、味に偏りがなくなるのです。
また、青カビチーズは逆に中から外側に向かって熟成が進んでいきますが、同様の理屈で円盤型のものは放射状に切ってください。
筒状のチーズの切り方

サント=モール・ド・トゥーレーヌなどのような細長い筒状のチーズは画像のように輪切りに切ります。その際、必ず一番端は残しておき、余ったら切り口に蓋をして保存します。
四角いチーズの切り方
四角いチーズは放射状に切っても、一辺から四角く薄切りにしても構いません。台形のチーズは放射状のほうが切りやすく、熟成度合いも均等になって味に偏りがなくなります。
薄切りにする場合はやはり一番端を残し、余った場合は切り口に蓋をして保存しましょう。
扇状のチーズ片の切り方

ブリーなどのような大きな円盤型のチーズを扇状の切り売りで買った場合は、下図のように切るのがルールです。内側から横に切っていくのはかなり下品な切り方だと見なされる場合がありますので、チーズに一家言ありそうな方のいるパーティーの場などでは注意してください。


チーズを切るための道具
チーズの切り方を勉強したところで、ここからは本題であるチーズを切るための道具についてご紹介していきたいと思います。
実際にAmazonなどのネットサイトで買えるものもいくつかリンクを張っておくので、同じような道具でもいくつか見比べてみて、自分好みの道具を手にしてみてください
オメガナイフ
チーズナイフの中でもポピュラーでオーソドックスなのがこのオメガナイフになります。
色々とそろえるのは大変という方はまずはこのオメガナイフを持っていると万能に使えると思います。
専門は一応ソフトチーズ、青カビチーズ向きのナイフです。
刃の側面に穴が空いているので、やわらかいチーズがナイフにベトッとつかずにきれいに切れます。青カビチーズでもロックフォールのようにほろほろと崩れやすいものは、大きなかたまりだとやや切りにくくなります。

スライサー

ハード系のチーズを薄く削るための器具です。削るときの角度や力加減である程度は太さを調節できます。
ワイヤー・カッター(ハンドリナー)
フレッシュチーズや青カビチーズなど、表皮のないチーズを切るための器具です。

おろし器
硬いチーズを磨り下ろすための器具です。料理に使う人は常備しておくと便利です。
出来合いの粉チーズを買うより風味が格段に違います。

こんな業務用もあるよ。笑
パルメザンナイフ
パルミジャーノ・レッジャーノのような超硬質で大きなチーズのかたまりを削ったり切ったりするためのナイフです。かたまりに楔を打ち込むように突き刺してパカッと割ったり、カケラを切り崩したりして使います。
ハードタイプカッター
ハード系のチーズのかたまりを簡単に切れるカッターです。
チーズに+αを与える道具
チーズプレート
パーティーなどでチーズを振る舞うときに使えます。見栄えも良いですし、チーズがくっつきにくいので、スムーズに切ることができます。木でつくられたものや大理石でできたものなど色々あります!
いまではインスタ映えにも良いかもしれませんね。予算が許せば我が家もおしゃれなやつが欲しいです。
チーズ用包装紙
チーズの保存に適したチーズ専用の包み紙です。光に弱い青カビチーズの保存などに活用します。二重になっていますので、水分がしみにくくなっておりますが、長期に渡る保存の場合はたまに新しく包み直してください。
またソフトチーズなど、切り口から生地が流れてくる場合に、折り畳んで切り口に当てておくといった使い方もあります。
そこまで気にならない人はサランラップでもよいと思いますが、しっかりと保存したい方にお勧めです。
いかがでしたか?
バーっとオススメチーズ道具を列挙してきましたが、目に留まるものはあったでしょうか?
ちょっとマニアックな世界かもしれませんが、チーズ好きは抑えておいて損のない情報だと思うので、この記事を参考に皆さんもネットサーフィンや専門店を訪れて自分お気に入りのチーズ道具を見つけてみてください。
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