皆さんこんにちは。佐藤家のワインとチーズの部屋をご覧いただき誠にありがとうございます。私たちのブログではワインやチーズが好きな人たちがよりワインやチーズを好きになるような情報を発信しております。
さて、今回の記事は「これだけ知っていればOK!!チーズとワインを合わせる4原則。」ということで、チーズにどんな飲み物を合わせるか、これは人それぞれの好みにもよりますし、守るべき鉄の掟があるわけでもありまっせん。自分が気に入った組み合わせ・・・それが自分だけの大切なマリアージュなのです。
とはいえ、この世界にはたくさんのチーズとワインが存在します。闇雲に組み合わせていても自分が求める最高のマリアージュに出会う確率は低くなってしまいます。そこでまず頭に入れておいていただきたいのがこちらの言葉です。
「法則はあるが鉄則はなし」
理想のマリアージュに出会うためにこちらの記事では、チーズとワインを合わせる上でお互いを引き立てあう組み合わせの4つの法則をご紹介していきます。これだけ抑えておけばあとは自分の好きなように楽しんで理想のマリアージュを探し出してみてください。
ではその4つをとは・・・? ドン!!
- 同じ産地で合わせる
- 味で合わせる
- 香りで合わせる
- 熟成の度合いで合わせる
では、今日はここまで!ばいば~い。・・・
ごめんなさい。きちんと解説します。この4つだけでも何となく理解できる人はいると思いますが、それぞれどんなことを言っているのか例を挙げながら説明していきたいと思います。
余談ではありますが、チーズ主体ではなくワイン主体のマリアージュも知りたいという方はこちらの記事も参考にしてみてください。
基本原則①:同じ産地で合わせる

同じ産地で合わせる!この原則はイメージしやすいのではないでしょうか?
皆さんが旅行に行ったときなどでも経験していることと思います。
九州の焼酎にさつま揚げ・・・
沖縄の泡盛にゴーヤチャンプルー・・・
秋田の日本酒にいぶりがっこ・・・ (よだれ)
ほかにも地ビールと地元の料理を合わせて飲むなど、日本国内でも産地を合わせてマリアージュを楽しむ文化はあります。
同様のことをチーズとワインで行えばよいのです。
もう少し論理的なことを言うと、発酵や熟成は地域の気候や微生物に左右されるため、同じ産地、または近い産地で発酵・熟成されたもの同士は相性が良いという考え方に基づいています。
ではもう少しイメージしやすいように、いくつかチーズの代表的な産地を例にとって見ていきましょう!!
ブルゴーニュ地方(フランス)

※写真はエポワス
ブルゴーニュといえば、ボルドーと並ぶフランス二大ワイン名産地のひとつです。
実はワイン農家がブドウ栽培の傍ら、チーズ製造をしているところもあります。
そんなワインの名産地ブルゴーニュで代表的なマリアージュといえばこちら!
- アフィネ・オ・シャブリ(ウォッシュチーズ)×シャブリ(白ワイン)
- ラミ・ド・シャンベルタン(ウォッシュチーズ)×ジュヴレ・シャンベルタン(赤ワイン)
- エポワス(ウォッシュチーズ)×ボジョレー(赤ワイン)※できればヌーヴォー(新酒)以外で!
アルザス地方(フランス)
フランスの北部はウォッシュチーズが多く、アルザス地方も有名なマンステールがあります。ドイツとの国境に隣接しているので、ワインもドイツ品種のゲヴュルツトラミネールなどが有名です。白ワインが生産の90%を占めています。
- マンステール(ウォッシュチーズ)×ゲヴュルツトラミネール(白ワイン)
シャンパーニュ地方(フランス)

※写真はシャウルス
先にあげたフランスのワイン二大名産地にこのシャンパーニュ地方を加え、三大名産地とも言われています。地名の通りシャンパーニュ(シャンパン)の産地として最も有名です。この地方で生産されているシャウルスは、白カビチーズの中でも少し塩分が強めなので、シャンパーニュの炭酸と相性が良いです。シャンパンは高級なものが多いのでリッチで特別な時間を過ごせることでしょう・・・
- シャウルス(白カビ)×シャンパン(スパークリングワイン)
イタリア北部

※写真はパルメジャーノレッジャーノ
北部はイタリアを代表するチーズの名産地が集中しています。チーズの王様パルミジャーノ・レッジャーノをはじめ、青カビチーズの代表選手ゴルゴンゾーラ、アルプス山脈の近くではイタリア版「山のチーズ」の代表格フォンティーナを産出しています。
ハード系のチーズはあまりえり好みをしないので、どのワインともそれなりのマリアージュを楽しめます。
- パルミジャーノ・レッジャーノ(ハードチーズ)×バローロ(赤ワイン)
- ゴルゴンゾーラ(青かびチーズ)×チェレット モスカート・ダスティ(甘口(デザート)ワイン)

基本原則②:味で合わせる

味で合わせることもポイントのひとつです。
同じような味のワインとチーズを合わせて調和させるケースと、逆に正反対の味を合わせてお互いの特徴を引き立て合ったり緩和したりするケースの2つがあります。
チーズの味とは具体的に酸味、塩味、脂肪分などの要素で考えます。
例えば酸味のあるシェーブルチーズやフレッシュチーズなどを、さっぱりとした白ワインと合わせます。正反対の味を合わせるケースでは、例えば塩味の強い青カビチーズやハード系のチーズなどと、甘いワインを合わせます。イギリスではクリスマスに食後のデザートとして、ブルースティルトンをポートワインとたしなむのが定番です。またチェダーとポートワインを合わせることもやります。一方、フランスではロックフォールと極甘のソーテルヌの組み合わせが絶妙です。
ここで!ワインとチーズを味で合わせるために覚えておくと便利な2つのコツをお教えしましょう。
塩味の強いチーズには酸味のあるワインを合わせる
これはワインの酸味がチーズの塩気を緩和させる働きがあるからです。青カビチーズやハード系のチーズは、きりっとした酸味の白ワインとも相性がよいのです。
脂肪分の多いチーズは渋みのあるワインを合わせる
脂肪分の多いチーズは、タンニンの効いたフルボディーの赤ワインを合わせると、チーズの脂っぽさがワインの渋みによってすっきりし、同時にワインの渋みがチーズの脂肪分によってまろやかになります。

基本原則③:香りで合わせる

ワインとチーズの香りの強弱が同程度のもの同士を合わせます。
例えば香りの強いチーズはフルボディーのワインと、あっさりしたチーズはライトボディのワインと合わせます。ワインの香りはその年のブドウの良し悪しでも違いますので、今年の某ワインは某チーズによく合う、なんてこともあります。
香りの合わせ方でひとつ重要なポイントがあります。
ワインのブーケを損なわないチーズと合わせる
ワインには「アロマ」と「ブーケ」という、2種類の香りがあります。
- 「アロマ(aroma)」とは原料のブドウによるフルーティーな香りを指します
- 「ブーケ(Bouquet)」とは発酵や熟成によって醸し出される香りを指します
このワインのブーケを邪魔しない強さのチーズを選ぶことが大切です。ブーケが繊細なワインは、あまり熟成の進んだ風味の強いチーズは合わないとされています。ブーケがとても複雑で芳醇なワインは、よく熟したチーズでも問題ありません。

基本原則④:熟成度合いで合わせる
最後に熟成の度合いで合わせるという原則もあります。
これは前項で申し上げたワインのブーケとチーズの香りの理屈に関連するものがあります。あまり熟していないチーズに、あっさりとしたフルーティーなワインを合わせ、よく熟したチーズにはミディアムからフルボディの赤ワインを合わせます。
さていかがでしたでしょうか。
さて、今回の記事は「これだけ知っていればOK!!チーズとワインを合わせる4原則。」ということで、マリアージュを楽しむためのきっかけになればうれしいです。
まだよくわからないという方は是非ぜひ記事を読み返してみたら書籍などでもっと知識を深めるなどしてみてください。また、質問などありましたら気軽にコメント、問い合わせお待ちしております!
(今度別記事でおすすめの書籍も紹介していきたいと思います。)

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