ドイツ、アルザスを代表する白ワイン品種:リースリングの特徴と国ごとの違い・おすすめワインを紹介

ワインの世界

※2021/03/21作成

※2022/06/11 更新しました

このブログは、ワインに興味はあるけど、詳しくない、詳しくなりたい!という方に向け、

ちょっと人に自慢したくなるようなワインの知識
レストランや買い物でのワイン選びに役立つ知識やおすすめワイン

をまとめています。

この記事では辛口から甘口まで楽しめる、花の香りの白ワインの品種であるリースリングの特徴と代表的なドイツ・アルザス・オーストラリアのスタイル・オススメワインを紹介します。

辛口のリースリングは香りも風味もはなやかだけどしつこくなくて料理にも合わせやすい、甘口リースリングは豊かな香りと甘味、で特に女性人気が高い品種かなと思います!

アルコール度数も低めのものも多いので、ワイン飲みなれない方へのプレゼントにもよいワインです!

こんな方に向けて書きました!当てはまるかた見てみて下さい

  • ワインの勉強を始めようとしている方
  • 普段あまりワインは飲みなれない/飲みなれない人へのプレゼントを考えている方
  • デザートに合わせた甘口ワインにも挑戦してみたい方

リースリングとは-つんつん?甘々?なツンデレ品種

リースリングは、辛口さらっとのときもあれば、極甘口のデザートにもなる、そんなツンデレ品種です!

同じ品種でなぜそんなに変わるのか、というと2つの大きな理由があります。

1つ目の理由は、リースリングは、成長中のブドウ果実の酸が落ちるのがとっても遅いということです。

通常ブドウは、成長過程で果実の糖度が上昇していくのに対し、酸はどんどん減少していってしまいます。

リースリングはこの酸の低下がとっても緩やかなので、収穫時期を遅くして糖度を高めていっても天然の酸味を保ったまま、バランスよくブドウを成熟させることができます。

2つ目の理由は、貴腐菌の影響を受けやすい、ということです。

貴腐菌は、カビの一種で灰色カビ病としてブドウをダメにしてしまうこともあるのですが、うまくいけばブドウ中の水分が蒸発し、その分酸と糖分の凝縮した極甘口のワインを作ることができます。

また、リースリングは香りの強い品種でライムや青リンゴといった緑色果実の香りや、ジャスミンなどの花の香りもします!

いい香りもする、高貴なツンデレお姉さま、なイメージです。

リースリングの産地ごとの特徴とオススメワイン

そんなリースリングの代表的な産地と特徴をご紹介します

ドイツ

ドイツ 辛口スタイルのリースリングの特徴

ドイツは辛口から極甘口までのリースリングのスタイルがありますが、まずは辛口から紹介します。

辛口ワインは、ラベルに「Trocken(トロッケン)」と書かれていたり、アルコール度数がやや高めだったりします。

お店やレストランでは、辛口、オフドライ(甘味を少し感じるかな程度)、甘口など記載がある場合がほとんどだと思うので、そちらを見て頂くのが間違いないです。

リースリングは品種自体の香りが強い品種なので、オーク樽を使用した発酵は通常行われません。

寒いモーゼル地域だと青リンゴや花の香りで高めの酸

少し暖かいファルツ地域だと円熟した桃の香りがします。

ドイツの辛口リースリングの代表的なスタイルはこんな感じです。

  • 酸味:中程度~高い
  • ボディ:ライト~ミディアムボディ
  • 飲み頃温度:よく冷やして

ドイツ 甘口スタイルのリースリングの特徴

甘口ワインは、冒頭で紹介した貴腐も含めて大きく3つのスタイルがあります。

1つ目が、酸が落ちるのが緩やかなリースリングの特徴を生かした遅摘みスタイル。

これは、柑橘系の果実風味が豊かになります。

また、アルコール発酵を中断させて糖度を残してつくることも多いので、アルコール度数は低めの場合も。

2つ目は、冒頭で紹介した貴腐菌の影響を受けた貴腐ワイン

これは、ハチミツや、アプリコット、ドライフルーツの香りがします。

3つ目は、凍ったブドウから作られるアイスワインです。

アイスワインは、ブドウを樹に残したまま凍らせます。これによりブドウの水分が凍り、凍ったまま圧搾することで凍った水分を除いて糖分を高めることができます。

ハチミツなどとろっとした風味の貴腐ワインとは異なり、さっぱりした風味がします。

これらの甘口ワインは、そのままで飲むのももちろんありですが、バニラアイスにちょっとかけてデザートにしたり、ブルーチーズに合わせたりするのもおすすめです!

フランス アルザス

フランスのアルザスは、ドイツとの間にあり、ワインもドイツ品種、ドイツのような特徴をもったものが多いです。

また、ワイン初心者に嬉しい点としては、アルザスのワインは多くが単一品種かつ、品種名がボトルに表示されているのでわかりやすいです。

リースリングのスタイルは、辛口、遅摘みによる甘口、貴腐による甘口のスタイルがあり、

遅摘みの場合はVT(ヴァンダンジュ・タルティブ)、貴腐の場合はSGN(セレクシオン・ドゥ・グラン・ノーブル)と表示されます。

デイリーワインとしては辛口リースリングがコスパがいいことも多くおすすめです。

ライムや青リンゴなど柑橘系の香りが強めですっきりとした印象のものが多いです。

オーストラリア 

オーストラリアのリースリングもオススメです!

若いうちは柑橘系のレモンやグレープフルーツの香りがするのですが、熟成したものは、ハチミツの香りがします。

中には独特のガソリンの香りがする場合もあります。

ガソリン!?って最初本で読んだときはびっくりしましたが、本当にガソリン感あるものもあります。

このオイリーな香りのことをペトロール香というらしいです。

リースリングのおすすめワイン

ドイツ

クロスター・エーバーバッハ 

クロスターエーバーバッハは、1136年にシトー派修道僧によって建設された歴史あるワイナリー。

一つの醸造所が所有する自社畑としてはドイツ最大級の規模です!

辛口で、酸味が高くフレッシュな青りんごの香りが特徴です。

参考価格:2,143円(Amazon)

G.A. シュミット ラインヘッセン リースリング

ボトルがかわいいリースリング!甘口です。

柑橘や洋ナシの香りがします。アルコール度数も低くさらっとした味で、普段ワインを飲みなれない方でもおいしく飲めます!

参考価格:1,423円(Amazon)

オーストラリアのオススメワイン

ジェイコブス・クリーク リースリング

ジェイコブス・クリークはオーストラリアで最大の販売量のワイナリーです。

リースリングは果実風味のあるフレッシュな味!値段がお手頃なのもうれしいです。

参考価格:1,089円(Amazon)

まとめ

リースリングはエレガントな花の香りをもちつつ、辛口から甘口まで楽しめるワインです。

あとは個人的にはラベルがスクリューキャップ(オープナーが必要なく、ペットボトルのように開けられるタイプ)のものが多いので開けやすいのもポイントです。

特に辛口や、低価格帯の甘口ワインはさらっと料理に合わせて、だったりお昼から冷やして飲めるワインも多いです!ぜひお試しください!

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