※2022/09/30 更新しました
※2021/04/30作成
このブログは、ワインに興味はあるけど、詳しくない、詳しくなりたい!という方に向け、
・ちょっと人に自慢したくなるようなワインの知識
・レストランや買い物でのワイン選びに役立つ知識やおすすめワイン
をまとめています。
この記事では、ライトボディ赤ワインの王道 ピノ・ノワールの特徴と代表的な産地であるブルゴーニュ、カリフォルニア、ニュージーランドのスタイル、特徴を紹介します。
この記事はこんな方にむけて書きました!あてはまる方ぜひ見てみてくださいー
- ワインの勉強を始めようとしている方
- ワインのブドウ品種ってどういうものがあるのかよくわからない、という方
- ピノ・ノワールって名前は聞いたことあるけど、どういう味かよくわからない、という方
この記事で紹介するピノ・ノワールの情報は以下です。
詳細気になった方は読み進めてみて下さい。
- ピノ・ノワールはブルゴーニュを代表する赤ワインのブドウ品種
- 重め濃厚ワインなカベルネ・ソーヴィニョンに対し、ピノ・ノワールは軽め繊細ワイン
- ピノ・ノワールは黒ブドウだが、シャンパンのもとにもなる
- 有名なロマネコンティはピノ・ノワールのワイン
- 料理に合わせるなら、和食や鶏肉・豚肉などあっさりした料理がおすすめ
ピノ・ノワールとは-ライトボディ赤ワインの王道
ピノ・ノワールのワインの特徴は、淡い色合い、赤果実系の繊細な香り、軽やかなタンニンです。
ブドウの果皮は色素やタンニンの源となりますが、ピノ・ノワールはその果皮が薄いため色合いが薄く・タンニンが少なくなります。
比較的低価格の熟成させず早い時期から楽しめるスタイルではイチゴのキャンディーのようなフルーティーさ、熟成させるものは林床やキノコのような複雑な香りと長い余韻が楽しめます。
また成長が非常に早い品種なので、冷涼な地域で栽培されることが多いです。
暑い地域だと育ちすぎてしまうんですね。
繊細な風味が特徴なのでワインは他のブドウとはブレンドされることはあまりなく、ピノ・ノワール100%のワインが多いです。
熟成の際にオークが使われることもありますが、こちらも品種自体の風味が繊細なため、オークの香りが強くついてしまうことはNGです。
そのため、新しいオークの樽ではなく、2回目・3回目の樽を使うことでオークの風味を弱くつけることが多いです。
ライトボディの赤ワインなので、料理と合わせるには鶏肉や豚肉などあっさりした肉料理がおすすめです。和食とも合わせやすいです。
そんなピノ・ノワールと対象的なのがカベルネ・ソーヴィニョンです。
カベルネ・ソーヴィニョンは果皮が厚いので、できるワインは濃い色、強めのタンニンで濃厚な味わいが特徴的です。
ベースが濃厚なので、オーク風味をしっかりつけたり、他の品種とブレンドしてタンニンの強さを和らげたりします。
カベルネ・ソーヴィニョンについてはこちらで詳しく記載しているので、気になった方は読んでみて下さい。
ピノ・ノワールは黒ブドウながらシャンパンにも使われたりします。
色の元となる果皮を早い段階で取り除くことで黒ブドウからでもシャンパンのような白ワインができます。
ちなみに、”シャンパン”はよく聞きますが、名乗ってよいルールが厳しく
このピノ・ノワール、シャルドネ、ムーニエの3品種いずれかで、シャンパーニュ地方でつくられたワインでないとシャンパンとは名乗れません。

ピノ・ノワールの産地ごとの特徴
そんなピノ・ノワールの代表的な産地と特徴をご紹介します。
フランス ブルゴーニュ

ピノ・ノワールの原産地のブルゴーニュは、ブドウ栽培面積の1/3以上がピノ・ノワールです。
冷涼な地域なので、酸が高く、タンニンも少なめ~中程度で、ストロベリーやラズベリーなど赤系果実の香りが特徴です。
長期熟成ができるプレミアワインも多く、キノコや林床、猟鳥類のような複雑な香りがします。
有名なロマネコンティは畑の名前です。
ブルゴーニュ地方のコート・ドール地区にあるヴォーヌ・ロマネという村の中の1つの畑で、ピノ・ノワールから作られたワインです。限られた畑の中でさらにブドウを厳選してつくっているので生産量も少なくプレミアなワインになります。
アメリカ カリフォルニア

カリフォルニアのピノ・ノワールはカリピノという愛称があるくらいファンも多いです。
ワインのスタイルは果実味が豊かで力強く、熟したレッドチェリーやストロベリー、甘い香辛料の香りのあるスタイルが多いです。
中にはブルゴーニュのような淡い色で、フレッシュな果実風味のスタイルもあります。
ニュージーランド
ニュージーランドでは、ソーヴィニヨン・ブランに次いで栽培面積2位がピノ・ノワールです。
ブルゴーニュと比べるとしっかりしたボディで酸が低く、レッドベリーやブラックチェリーなどの果実風味が強いのが特徴です。
産地としてはマーティンボロ(ワイララパ)やマールボロが有名です。

ピノ・ノワールのおすすめワイン
ブルゴーニュ
ブルゴーニュの村名ワインをいくつか紹介します。
フランスのワインは品種名ではなく、場所がボトルに表示されていることが多いです。
より狭い場所を示すとその分使ってよいブドウの範囲が狭くなり、品質も値段も高いことが多いです。
(”ブルゴーニュ”という広範囲が表示されたボトルよりも、”ジュブレ シャンベルタン”という村の名前の方が格付けが高い)
ルイ・ジャド ジュヴレ・シャンベルタン
ルイ・ジャドがワイナリーの名前、ジュブレ・シャンベルタンが村の名前です。
ルイ・ジャドのワインはラベルに酒神バッカスの顔が描かれているのが特徴です。日本ではスーパーでもよく販売されていて手に入りやすいです。
ジュブレ・シャンベルタンのワインはブルゴーニュの中では色が濃く、タンニンも力強いので男性的と表現されるが特徴です。
メゾン・ジョゼフ・ドルーアン シャンポール・ミュジニー
メゾン・ジョゼフ・ドルーアンがワイナリーの名前、シャンボール ミュジニーが村の名前です。
メゾン・ジョゼフ・ドルーアンは1880年から続く家族経営のワイナリーです。
シャンボール・ミュジニーはジュヴレ・シャンベルタンとは対照的に、コート・ドール地区で最も繊細でエレガント、女性的と表現されるワインが特徴です。
ルイ・ジャド ヴォーヌ・ロマネ
ヴォーヌ・ロマネが村の名前です。ロマネコンティの畑もこの村にあります。
ヴォーヌ・ロマネはジュブレ・シャンベルタンの逞しさとシャンボール・ミュジニーの優美さを兼ね備えた完成されたスタイルのワインといわれています。
ヴォーヌ・ロマネのワインはお値段のするものが多いのですが、ルイ・ジャドなら1万円以下もあり。試しに飲んでみるのもいいですね。
カリフォルニア
カレラ ピノノワール ジェンセン
カレラは世界で最も影響力のあるワイン評論家であるロバート・パーカーから「カリフォルニアのロマネ・コンティ」と絶賛されたワインです。
ラズベリーやストロベリーの赤系果実の香り、エレガントで余韻の長い風味が特徴です。
日本向けの2本セットもあるようです!
オーボンクリマ イザベル
AU BONT CLIMATはその頭文字をとって、ABCといわれるワイナリーです。
三角形のラベルも特徴的で覚えやすいです。
オーナーのジム・クレンデネン氏はブルゴーニュの神様アンリ・ジャイエ氏に師事していたこともあり、ワインスタイルはブルゴーニュのような繊細さがあります。
ニュージーランド
シレーニ エステート ピノ・ノワール
シレーニは日本の輸入量No1のニュージーランドワインです。
ピノ・ノワールはラズベリーやブラックベリーの果実風味が強く、気兼ねなく普段飲みにするにはいい感じです!コスパがいいのもオススメポイント!
まとめ
ピノ・ノワールは上品・エレガントなライトボディ赤ワインの王道品種です。
世界で最も高いワイン、ロマネ・コンティの品種ですが価格の幅は広く、低価格帯のものであればチャレンジしやすいです。
比較的低価格でフレッシュなワインは、ストロベリーやラズベリーといったフレッシュな果実の香りかつ、渋みも強くないのでワイン初心者でも飲みやすいのでぜひ飲んでみて下さい。
そして、美味しいと思ったらぜひプレミア帯にもチャレンジを(グラス1杯からでも)香りと味の複雑さに驚くはずです。
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