※2022年4月14日作成
この記事では苺の甘い香りが特徴でロゼワインでも美味しいグルナッシュの代表的な産地であるフランス ローヌ、スペインのスタイルのオススメワインを紹介します。
グルナッシュの品種の特徴

グルナッシュのブドウ果実は、大きくて、果皮が薄く、糖度が高いのが特徴です。シラーとは対照的です。
そのため、赤ワインはブドウの果皮も使用して造られるので、果皮が薄い(=タンニンが少ない)ワインは色が淡くなります。
また、ワインのアルコールはブドウの糖が発酵してできるので、
糖度が高い=アルコール度数の高いワインができます。
酸味はやや低めです。
また、果皮が薄くできるワインも色が淡いのでロゼワインも多く作られています。
香りは、赤果実の苺やプラムのような甘い香り、また、熟成したものはトフィーや皮革の香りが特徴です。
そんなグルナッシュですが、シラーとブレンドされることが多いです。
タンニンと酸が弱いグルナッシュにシラーをブレンドすることにより、バランスを取ることが出来ます。
シラーについてはこちらで記載しているので、興味があれば読んでみて下さい!
グルナッシュの産地ごとの特徴とオススメワイン
そんなグルナッシュの代表的な産地と特徴をご紹介します。
フランス ローヌ地方

ローヌは大きく北部と南部に分けることができ、グルナッシュはローヌ南部で栽培されています。(北部はグルナッシュはシラーとなります)
ローヌ南部は平地で、ローヌ北部よりも高温になっているので糖分の高いグルナッシュを育てやすいです。
ローヌ北部と異なり、平地なので機械化ができ価格もそこまで高くないのも嬉しいです。
産地としてはシャトーヌフ・デュ・パプが有名で、グルナッシュ単一以外にも、シラーやムールヴェードル種をブレンドしたGSMブレンドもありますが、グルナッシュの特徴である赤系果実や皮革の甘やかな香りが強いです。
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ロバート・パーカーがシャトーヌフ・デュ・パプの中で最も偉大で荘厳と評価した生産者のワインです。
スペイン
スペインでは、グルナッシュはスペインが原産の品種で、スペインではガルナッチャという名前で呼ばれています。
スペイン各地で栽培されています。

プリオラートではガルナッチャをブレンドに使用した上質ワインがつくられていて、フルボディでしっかりした味わいが特徴です。
ブレンドにはシラーやムールヴェードルの他にもカベルネ・ソーヴィニョンやメルローが使われることもあり、複雑な味わいになります。
ナバラでは同じく上質ワインもつくられていますが、ガルナッチャを使用したロゼワイン(ガルナッチャ・ロサード)も有名です。チェリーや、グレープフルーツ、オレンジなどの柑橘系の香りが特徴です。
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まとめ
グルナッシュは、苺やプラムなどの赤果実系、皮革などの甘やかな香りが特徴で他品種とのブレンドやロゼワインにも広く使われる品種です。
原産地はスペインで、リッチなスタイルのものからロゼワイン、低価格帯まで幅広いバリエーションを楽しむことができます。
また、フランス ローヌ南部のシャトーヌフ・デュ・パプではグルナッシュを主体とした複雑・上質なワインがつくられています。


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