スパイシースモーキーな香りと濃厚な味わいが魅力:シラーの特徴と国ごとの違い・オススメワインを紹介

ワインの世界

※2022年4月8日作成

この記事ではスパイシー、スモーキーな香りと濃厚な味わいが魅力なシラーさんの特徴と代表的な産地であるフランス ローヌ、オーストラリアのスタイルのオススメワインを紹介します。

シラーの品種の特徴

シラーのブドウ果実はカベルネ・ソーヴィニョンと同様に、小さくて、果皮が厚く、色が濃いのが特徴です。

赤ワインはブドウの果皮も使用して造られるので、果皮が厚い(=タンニンが多く含まれる)ワインも色が濃く・タンニンの多いフルボディのワインができます。

酸味は中程度です。

成熟が早く、育てやすいのも特徴で多くの地域で栽培されています。

香りは、黒果実のブラックベリーやチョコレートのような甘い香り、また、黒コショウのようなスパイシーな香り、タバコのスモーキーな香りが特徴です。

香りにかなり特徴があるので、スモーキーなウイスキーなどが好きな人はやみつきになるかも!

料理も、スパイスを使った肉料理、ジビエ料理によく合います。

このようにシラーは単独だとパンチの強い品種なので、グルナッシュとブレンドされることも多いです。グルナッシュをブレンドすることにより、強い酸とタンニンが和らぎ、代わりにアルコールとボディが加わります。

このブレンドの考え方は、パンチのあるカベルネ・ソーヴィニョンにメルローをブレンドするのと同じです。

カベルネ・ソーヴィニョンさんについてはこちらでも紹介しているので、気になった方は見てみてください。

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シラーの産地ごとの特徴とオススメワイン

そんなシラーの代表的な産地と特徴をご紹介します。

フランス ローヌ地方

シラーの原産地はフランスのローヌ地方と言われています。

ローヌは大きく北部と南部に分けることができ、シラーはローヌ北部でよく栽培されています。(南部はグルナッシュが主体となります)

ローヌ北部は急斜面が多いので、日照の影響を受けることができ、水はけもよくなるため、力強くまた熟成に向くシラーを育てることができます。

ただ、その分急斜面による機械化が難しかったり、生産量が多くなかったりするため、少しお高めになります。

産地としては、コート・ロティエルミタージュが有名です。

シラーのブレンドとしてはグルナッシュが使用されることが多いですが、なんと白ブドウのヴィオニエをブレンドすることもあります。

ヴィオニエは花やパイナップルのような甘い香りが特徴で、シラーの強いタンニンを和らげ、香りを強めることが出来ます。

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オーストラリア

オーストラリアでは、シラーはシラーズという名前で呼ばれており、オーストラリア各地で栽培され生産量もとても多いです。

冷涼なヴィクトリア州では、黒コショウの香りが強く、ボディは比較的軽めになるのに対し、

高温のハンター・ヴァレーや、バロッサ・ヴァレーでは、強い黒果実の風味や甘やかなチョコレート、バニラなどの香りが強く、フルボディになります。

バロッサ・バレーのシラーズの中には、樹齢35年以上の古い樹から作られる「old vine」も有名です。

ブレンドは、グルナッシュに加え、モナストレル(オーストラリアではマタロと呼ばれる)を加えたGSMブレンドが有名です。グルナッシュのみのブレンドより複雑になります。

また、オーストラリアではシラーズを使用したスパークリングワイン赤ワインも生産されており、軽く冷やして飲むのにオススメです!

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まとめ

シラーは、タンニンが多く、スパイシー、スモーキーな香りが特徴のフルボディの赤ワインをつくります。

原産地はフランスローヌと言われており、ローヌ渓谷北部の厳しい環境で育った長期熟成できる濃厚な赤ワインが楽しめます。

また、オーストラリアではシラーズとして多く生産されており、比較的手の届きやすいものから古木で造られたリッチなもの、スパークリングワインなど幅広く楽しむことができます。

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