アルザス地方 ワインクイズ
フランス アルザス地方のワインクイズです!勉強中の方も、試験受けたけど記憶があいまいな方もトライしてみてください。
- アルザス地方でブドウ栽培の環境に大きな影響を与えている山脈は?
- アルザス・グラン・クリュで認められている4品種は?(一部例外はあり)
- セレクシオン・ドゥ・グラン・ノーブルと表記できるのはどういうワイン?
- クレマン・ダルザスで認められていない品種は次の内どれ?
シャルドネ、ミュスカ、ピノ・ノワール
アルザス地方の気候
アルザス地方はフランスとドイツの間に位置します。
気候は冷涼~温和な大陸性気候で、西にあるヴォージュ山脈により偏西風から保護されていて緯度の割には雨が少なく温暖です。

とはいえやはり寒い地域のなので優れたブドウ栽培地は、日照を集めやすい南向きの斜面にあり、ブドウの樹は低く仕立てられます。斜面にあるため機械収穫は難しく、収穫は手摘みで行われます。

土壌は花崗岩質、砂岩質など様々な土壌のタイプが混在しているため複雑です。
主要品種
品種は白ブドウが多いです。
また、多くのワインは単一品種で醸造され、品種名がラベルに表示されることも多いです(これは嬉しい)
貴品種と呼ばれる品種は、リースリング、ゲヴュルツトラミネール、ピノ・グリ、ミュスカの4品種です。
リースリングはミディアム~フルボディ、アルコールは中程度、柑橘類の香りが特徴です。
ゲヴュルツトラミネールは、アロマティックな品種で、バラやライチ、ショウガのような香りが特徴です。また、アルコール度数も比較的高いものが多いです。
ピノ・グリは桃やドライフルーツ、熟成したものはバターの香りがします。
ミュスカはいくつか種類がありますが、アルザス地方ではミュスカ・ブラン・ア・プティ・ブラン種とミュスカ・オトネル種という二種類がブレンドされることが多いです。
オレンジの花やマスカットの香りが特徴です。
黒ブドウは、アルザス地方で唯一栽培が認められているのがピノ・ノワールです。
軽めなものが多いですが、新樽を使用し熟成させるスタイルもあります。

アルザス地方のA.O.C.
アルザス、ヴァン・ダルザスは多くが単一品種で、100%単一品種の場合は品種名がラベルに表示されます。
複数品種をブレンドした場合には、エデルツヴィッケールやジャンティなどと表示されます。
また、一定条件を満たすとリュー・ディ(区画名)を記載できます。
アルザス・グラン・クリュは対象は白ワインのみ、ブドウは手摘み、品種は貴品種の4品種(リースリング、ゲヴュルツ・トラミネール、ピノ・グリ、ミュスカ)である必要があります。(一部例外あり)
品種の例外があるA.O.Cは、アルテンベルグ・ド・ベルガイム、ゾッツェンベルグ、ケフェルコップフで、貴品種以外の品種が使用できます。
甘口ワイン
A.O.CアルザスとA.O.Cアルザス・グラン・クリュの中で一定の条件を満たすと、ヴァンダンジュ・タルティーヴ(VT)やセレクシオン・ドゥ・グラン・ノーブル(SGN)を表記できます。
ヴァンダンジュ・タルティーヴは遅摘みの意味でパスリヤージュなどにより糖度を上げたブドウが使用され、セレクシオン・ドゥ・グラン・ノーブルはさらに高い糖度が必要で通常貴腐が使用されます。
また、共通して以下の条件が必要です。
・4つの貴品種( リースリング、ゲヴュルツ・トラミネール、ピノ・グリ、ミュスカ )のいずれかを使用していること
・ブドウは手摘みであること
・収穫翌年の6月1日まで熟成していること
発泡性ワイン
発泡性ワインはクレマン・ダルザスA.O.C.があり、白ワイン、ロゼワインが認められています。
ブドウは手摘み、生産方式は瓶内二次発酵方式、瓶内での熟成期間は9か月以上必要です。
また品種は、ロゼワインであればピノ・ノワール100%である必要があります。
白ワインはリースリング、ピノ・グリ、ピノ・ノワールなどの使用が認められていますが、ミュスカやゲヴュルツ・トラミネールといったアロマティックな品種は認められていません。

ワインクイズ 答え
冒頭のクイズの答えです。
- アルザス地方でブドウ栽培の環境に大きな影響を与えている山脈は?
⇒ヴォージュ山脈 - アルザス・グラン・クリュで認められている4品種は?(一部例外はあり)
⇒リースリング、ゲヴュルツ・トラミネール、ピノ・グリ、ミュスカ - セレクシオン・ドゥ・グラン・ノーブルと表記できるのはどういうワイン?
⇒4つの貴品種のいずれかの手摘みブドウ使用し、糖度が一定以上ある甘口ワイン - クレマン・ダルザスで認められていない品種は次の内どれ?
シャルドネ、ミュスカ、ピノ・ノワール
⇒ミュスカ



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